心療内科・精神科に行くべきか迷っているあなたへ|私が受診を決めたきっかけ

心療内科・精神科

こんにちは、うつ病を経験したゆりです。

「最近、気分が落ち込んで何をするにもつらい…。でも、心療内科に行くのはちょっと抵抗があるし、本当に自分が行くべきなのかわからない…。」と思っている方はいるでしょうか?

ゆり
ゆり

私も同じように迷いました。でも実際に行ってみて良かったと思っています。

この記事では、「私が心療内科を受診しようと思ったきっかけ」を紹介します。

心療内科を受診しようと思った6つのきっかけ

寝るのがつらくなった/起きるのがつらくなった

夜にベッドに入ると、「寝たら朝が来てしまう」という絶望感から「寝たくない」と思うようになりました。そのため、気持ちを紛らわすかのようにベッドの中で動画を観たりして、気付いたら2~3時間経っていたということも良くありました。

朝目が覚めると、「仕事に行かなければならない」「〇時〇分の電車に乗らないと遅刻してしまう」という焦燥感にかられ、ベッドから出るのに時間がかかるようになりました。

涙が止まらなくなる時も多く、枕を濡らしながら毎日必死で耐えていました。

職場の最寄駅で降りられなくなった

朝起きて支度をし、家を出て電車で職場まで向かうのですが、職場の最寄駅に着いて電車の扉が開いた瞬間、身体が動かないということもありました。

そして扉が閉まり、車窓から最寄駅を過ぎていく様子を見て、「どうしよう、遅刻してしまう」「職場に連絡しなきゃいけない」と思うのと同時に、「これで救われた」「仕事に行かなくて済んだ」という感情もありました。

心の底では、「休みたい」という想いがあったのかもしれません。

仕事を休んだり、早退するようになった

起きるのがつらくなったり、最寄駅で降りられなくなった関係で、仕事を休むことが増えていきました。また、始業時刻までに職場に着いても数十分~数時間で気分が悪くなり、早退することもありました。

早退した時は、同僚に後ろめたさを感じながら職場を後にするのですが、過度なストレスが原因なのか普通に歩けない状態でした。

ゆり
ゆり

足に力が入らず、とぼとぼとしか歩くことができませんでした。

帰りの電車では涙が溢れてきて、周りに悟られないよう下を向き、黙って一人で泣き続けました。

自宅に着いた頃にはヘトヘトになっていて、すぐにベッドに倒れ込み、「やっと着いた」と心の底から安堵するとともに、「また職場に迷惑をかけてしまった」と自責して涙が止まりませんでした。

趣味や好きなことに興味がなくなった

私は大相撲やゲーム実況、女性アイドル、宝塚歌劇団など好きなものがたくさんありますが、当時は何を観たり聞いたりしても心が動かなくなっていました

例えば、ゲーム実況の動画を流していても内容は入ってこず、ただ『音』が耳に入ってきて映像が流れているだけという感じ方をしていました。話している言葉を理解できないということも少なくはありませんでした。

食欲が無くなり、食事回数が減った

私は子どもの頃から食べることが大好きだったのですが、当時は食べること自体が億劫になり、ご飯を食べない時もありました。

お腹は空いていても、心が不安でいっぱいだからか食べ物を食べる気になれず、お茶だけ飲むという日もありました。その結果、気付いたら数日で2~3キロ落ちていました。

人に勧められた

私にとって、心療内科に行く一番のきっかけとなったのが、信頼していた当時の職場の上司からの勧めでした。

その上司は年配の方で、面倒見が良く、とても尊敬していた方でした。

個人的に自分の不調についても話をしていたためか、試しに行ってみるのはどうかと提案してくれました。それだけでなく、わざわざ私の通える範囲にあり評判も良さそうな心療内科をピックアップして教えてくれました。

それまで心療内科に行くという考えが全くなく、元気になりたいけれどどうしていいか分からないという状態だったため、背中を押してもらえたと心から感謝しています。

実際に心療内科を予約した時の気持ち

私が選んだ心療内科は、初診の予約は電話でのみ受付をしていたため、電話予約した時の話になります。

場所によってはネット予約でも受け付けている場所もあるようです。電話予約はストレスに感じる方も居ると思いますので、ネット予約可の場合はネット予約の方がオススメです。

怖かった

当時の私は、『心療内科や精神科は怖い場所』という漠然としたイメージがありました。精神患者を閉じ込めたり拘束するという話を聞いたことがあったからです。

また、薬漬けにされて更に頭がおかしくなってしまうのではないか、という恐怖もありました。

そんな『マイナスな印象を持っている場所』に行くために電話予約をした時は、怖くて手が震えました

驚いた

いざ電話をかけて繋がった時、とても緊張していましたが、電話口からとても優しいトーンの声が聞こえてきました。『怖い場所』と思い込んでいたためとても驚きましたが、その声を聞いた途端、安心感が湧いてきたのを覚えています。

そしてもう一つ驚いたことがあります。それは、「初診の予約は最短で1ヶ月先」となると言われたことでした。正直早く見てもらって楽になりたい気持ちでいっぱいでしたが、それよりも「1ヶ月も待っている人たちが居るんだ」「そんなに心療内科で診察を受けたい人たちがたくさん居るんだ」と驚きました。

つらく苦しい想いをしている人たちが自分以外にもたくさん居ると考えた時に、「自分は特別おかしいわけではないんだ」「仲間がたくさん居るんだ」と安堵したと記憶しています。

心療内科に行った時の体験談

待合室の様子

心療内科に着いて扉を開けると、最初に待合室が目に入りました。そこには、診察を待っている患者さんがたくさん居ました。席は満席で、立って待っている人も居ました。

初診の電話予約をした時に1ヶ月待ちと言われたため、「診察を受けたい人たちがたくさん居るんだ」と思っていましたが、こんなにもたくさんの人が心に不調を抱えているのだと、実際に見てとても驚きました。

受付の方の対応

受付に行き、「初診を予約をしたのですが」と伝えると、受付の方が優しいトーンの声、そして笑顔で接してくれました。

「冷たくされたらどうしよう」と不安を感じていましたが、とても優しく案内してくれました。初めて訪れた場所であり、精神的に強い不安を感じていたため、自分の中のハードルが下がりました

診断テストについて

受付の方に、「初診の場合は最初に診断テストを受けるようお願いしています」と言われ、問診票とともにテスト用紙を渡されました。診断テストの中身は、ストレスチェックのようなものでした。

例えば、「不安を感じている」の項目に対し、「毎日」「週に5日以上」「週に2~3日」「週に1日以下」といった選択肢があり、項目ごとに選択肢にチェックしていくというものでした。

全部で15問ほどあり、簡単に答えられるような内容のものばかりでした。

診察を受けた感想

待合で待っていると、診察室から名前が呼ばれ、心臓バクバクで診察室に入りました。すると、ラフな格好をした精神科医の先生が「こんにちはー」と声をかけてくれました。

思いのほか、あっさりとしていたので驚きました。

よく考えると、先生から見れば初診の予約をした人が入ってきたというだけで、予約がたくさん入っていることからしても、普段通りの事なのだと思います。ですが、「自分はおかしいのではないか」と感じたり、心療内科自体にとても抵抗感があった私からすると、「そんなにあっさり!?」と驚きました。

軽く挨拶を済ませた後、以下のような内容を聞かれました。

  • どんな症状があるか
  • いつから症状が出ているか
  • ストレスだと思っていること
  • 過去の病歴
  • 職場環境
  • 家族関係 など

診察時間は30分ほどでした。一通り質問に答えたところで、診察は終了となりました。次回に診断テストの結果を伝えるので来てほしいと言われ、予約を取って終了となりました。

私は自分の不調が何なのか分からない状態にモヤモヤしていたため、診断名があれば知りたいと考えていましたが、診断名を言われませんでした

まとめ

心療内科に行こうと思ったきっかけをいくつかご紹介しましたが、いざ予約して行くとなると、とても勇気が要ると思います。

私は5年以上心療内科に通って、回復することができました。そんな私が過去の自分に言いたいことは、『心療内科は、心が疲れたときの相談窓口』と気楽に考えて良いということです。

風邪を引いたら内科に行くように、心の不調も専門家に相談して大丈夫なんです。

もし迷っているなら、一度相談しに行ってみても良いかもしれません。自分の心を大切にしてくださいね。

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